いままでのこと、これからのこと。
たびたび見失ってしまいがちなので、今の自分をしるしておきます。
「つくる」ことへのあこがれとコンプレックス
小さいころからずっとピアノを弾いてきたわたしは、いつからか絶対に音楽の道へ進むと信じて疑わず、音大の附属高校に進学したものの、クラスのほぼ半数はピアノ科で上を見ても下を見てもたくさんいる状態に、改めて自分が甘かったことに気づき衝撃をうけました。
ピアノを弾くのは好きだけれど、初見や即興演奏は苦手だし、一日10時間以上弾き続けられるほどのめり込める集中力もない。
このまま両親に高い学費を払ってもらいながらのうのうと大学時代をピアノ科で過ごしたとして、わたしは何になれるんだろう。
作曲の課題を出されてもいい曲なんてまったく書けず、生産的なことなんてなんにもできないじゃないか。
わたしは一生"つくる側"には回れないのかな、ともやもやしていました。
プログラミングという表現手段、ものをつくるということ
そんなとき、オープンキャンパスで知った音楽文化デザイン学科(コンピュータ音楽系)。
PCには日常的に触れていて好きだったわたしは、「コンピュータを用いて音楽やインターメディアアートの創作をする」というこの学科に惹かれ受験を決意。
つくることは苦手だけど、それでもこのままピアノ科に進んだら絶対に後悔すると強く思っていたのを覚えています。
大学で使用しているMax/MSPは、オブジェクト同士を線でつなぐ形式のビジュアルプログラミング言語で、プログラミングの専門的な知識がなくてもあまり困りませんが、基礎としてC言語をすこし学びます。
自分でコードを書いてうごかす、ということが面白いなーとぼんやり思っていたら、先輩からProcessingをすすめていただき、夏ごろから本を読みはじめ、どんどんはまっていきました。
つくることや表現することに対して強い劣等感に悩んでいたわたしが、やっと"つくる側"にまわれたことを実感できた瞬間でした。
このころから、作曲に対する苦手意識もぐっと減ったような気がします。
外の世界を知ってから
1年の秋ごろからProcessingと並行してAS3(+AIR)もやっていたのですが、そのとき購入した「Flashで作る AIRアプリケーション レシピブック」で面白法人カヤックの存在を知り、ご縁あって2011年5月にインターンとして入社。
これまで自分のプログラミングのスキルを客観的に評価してもらうことがなかったため、非常によい経験となりました。
また、ぜんぜん使い物にならないと思ってきた音楽のスキルが、じつは役に立つことに気づいたのもこのとき。
いくつかのBGM/SEを作らせていただきました。
学外のつながりもどんどん増え、一年前にはぜんぜん想像できないところにいま来ていて、来年もそうなっていたいとも思っています。
就職活動をする意味
そうして得たつながりの中で、いま複数のプロジェクトに関わらせてもらっていて、とっても楽しいです。
(もっともっと厳しいのは分かっていますが)フリーのエンジニアさんはきっとこういう感じなんだろうなと。
でもやっぱり、技術的にも人間的にももっともっと成長したいという気持ちはあって。
仲間を見つけて、試行錯誤しながらものを作っていくのはとても楽しいと思うし、今の状態は心地よいけど、技術的な意味で誰かから「まねぶ」機会はあんまりない。
就職をしようと思うのは、たぶんそういうところからなんだと思っています。
自分の根っこの部分、"スキルのおすそわけ"
"自分自身の存在や、自分のつくったものによってひととひとがつながる。
直接的・間接的に自分ともつながってる状態がすき。"
これがわたしの根っこにあるので、プログラミングもそのためのひとつの手段なんです。
でもプログラムをかくのは好きなので、できればそれを使っていきたい。と。
昨年つくったiOSアプリが10万DLされて、Twitterでもまいにち誰かがつぶやいていて。
それを眺めるのは楽しいし嬉しかったけれど、なんだか実感がわかないというか。
「なんとなく嬉しいけどよくわかってない」みたいな、ふわふわした状態でした。
どうやらわたし、顔の見えないたくさんの人たちより、顔の見える目の前の「あなた」が喜んでくれるほうが嬉しいみたいです。
そう思いながら先日ひととお話ししていて気づいたのが、原動力は「モノ」ではなく「人」だということ。
「これが作りたい」とか「この言語を使いたい」みたいな強い欲求は、いまのところ、わたしにはありません。
わたし、人のわくわくに乗っかるのが好きなんです。
そのわくわくを実現させるために、自分のスキルをおすそわけする。
こんなにすてきなことってありません。
これから
どんな状態だと自分が嬉しいのか、だいぶ言語化できてきたように思います。
もっとアンテナを張って、よりわくわくするものへまっしぐらに進んでいく。
そのために、もっともっと勉強して、成長します。
なんだかいま、未来の自分にとっておきのプレゼントを用意しているような気分です。